2014年8月14日木曜日

NPO法人全国言友会連絡協議会の中高校生吃音のつどい代表の佐藤隆治氏は吃音は障害者であると認めている。文部科学省季刊「特別支援教育」53号にみる、吃音の障害者としての位置づけ

文部科学省の担当:初等中等教育局特別支援教育課が出版している書籍がある。
季刊「特別支援教育」53号である。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/tokubetsu/detail/1346348.htm

48ページから
■子どもをささえるネットワーク 中高校生の吃音のつどいへの誘い
執筆者 佐藤隆治 つどい代表 NPO法人全国言友会連絡協議会

という記事がある。
その中にこう書かれている。




【ココカラ引用】

「中高校生吃音のつどい」は吃音で悩み始める小学生、そして悩みを深めてしまうこともある中・高校生、そしてその家族がつどう場である。毎年四回実施し、今年で一六年目となる。
泊まりのサマーキャンプ、演劇、詩の朗読、料理教室等の活動と、小グループに分かれての話合いによって自身の吃音と向かい合うための機会をつくっている。
「つどい」の運営スタッフもかつて「つどい」に参加していた吃音の当事者が中心である。過去六〇回のつどい詳細は、(http://tsudoi.irdr.biz/)をご覧いただきたい。

吃音という障害は、症状の軽減等という指標では問題の本質を語ることはできない。「つどい」への参加を通して、自身の吃音と向き合い様々な気付きを得て、参加者そしてスタッフが変容していく場が「つどい」である。

それまで吃音についての情報を得たり、相談をする相手がいなかった本人及び両親にとっては、「つどい」が初めての相談の場となる。保護者の中には、吃音を手軽に取り除く方法を、自分の子供がいじめられたりしないうちに…と考えている方もいる。そう考えられることはむしろ自然だとも言える。

しかし、残念ながら、どもることは治らない。隠すことが上手になることはあっても、本質的に症状がなくなるということはきわめて少ない。長い付き合いとなる吃音との自分らしい付き合い方を見つけ、納得できる人生を送っていく道筋を見いだしていくことが大切である。
次に、吃音のつどいを運営している大学生スタッフが小学生時代を振り
返った体験を紹介する。

【ココマデ引用】


さて、本文では『吃音という障害は』、【NPO法人全国言友会連絡協議会の中高校生吃音のつどい代表の佐藤隆治氏書いている】ので、中高校生吃音のつどいに参加しているスタッフや参加しているお子さん当事者もその親御さんも、そして文部科学省も吃音者のことを障害者であると認識しているので安心した。

現在日本では吃音は障害者じゃないという認識をしている人がいるので心から心配していたところである。http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/blog-post_11.html


ただ、ここで問題なのは保護者・親御さんにどうやって吃音のことを説明するかである。
親御さんは自分の子どもが障害者だと受け入れるのはショックを受けるかもしれない。それは間違いだと思うかもしれない。その親御さんにどうやって「吃音・どもり」を受け入れされるか、受け入れて向き合って家族がそれを共有できるかである。

親御さんが自分の子供が障害者だとショックを受けるのは一部は理解できる。親御さんの生育歴や環境、そして社会人になり、結婚をして出産して家族が増える。ここまでの人生で、その親御さんが世の中で『障害者がどのような人生を送っているか』を見ているからである。そして親御さんご自身が勤務している会社・勤務していた会社の人事課がどんな「ものさし」で(彼らの望む普通にあわせて)ちょっと普通じゃない人や障害者雇用の可否を決定しているか知っているからである。

そして、息子さん、娘さんは吃音です。と言われれば受け入れることはなかなかすぐにできるわけではない。時間はかかるかもしれないが向き合って初めてスタートラインに立つことになる。これからは吃音者も親御さんも、障害者の当事者としてもっと障害者運動を起こしていくことも1つの手段であると考える。世の中への啓発啓蒙。文部科学省と厚生労働省へ要望書の手渡しなどが考えられる。

例として障害者運動を起こすなら…
■障害者の権利に関する条約、障害者差別解消法、発達障害者支援法、発達障害者支援法の施行について発障0401008号、これら全てを基礎にして公的な福祉を行ってほしいと要望するのです。

・今現在、小学校までしかない「ことばときこえの教室」を中学校、高等学校、大学までちゃんと用意してほしい。就職する前まで用意してほしい。
・吃音があることによって社会的障壁があるなら障害者手帳を取得できることをもっと周知徹底してほしいと要望する。
・ことばときこえの教室には発達障害者のお子さんもいるのに、その子どもたちと吃音がある私達の子どもの選べる福祉が少ないのはおかしい。と訴える。
・吃音当事者の子どもと学校全体でルールを決めて合理的配慮を行うこと。

といったことを要望するのはどうだろうか?

あとはこちらに書いてあることを参考に
吃音症は発達障害であり精神障害者保健福祉手帳の交付対象であることが判明しました。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

厚生労働省に行政相談に行きました。要望書を手渡しました。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/blog-post_5.html



それらをバックアップするためにも小中高校生吃音のつどいとは今後も重要な役割を果たしていくであろうと考える。






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