2014年8月29日金曜日

大人の発達障害という言葉の意味とその他思ったこと色々

「大人の発達障害」という言葉が最近、テレビや新聞、雑誌などで取り上げられることが多くなっています。でも、「大人の発達障害」とはいうのは、大人になって発達障害が発症したわけではありません。発達障害はそもそも先天性の脳の障害です。(私の理解だと)定型発達者(健常者)がもともと持っているはずの脳の機能を持っていない、または、持っていてもその部分を使うことができないのが発達障害だと思っています。 ※間違えていたら指摘ください。

で、結局「大人の発達障害」というのは、その発達障害者がたまたま上手に成人するまでの道程を経過してきて、その後就職して社会人となったときに人間関係や社会人として振る舞いや仕事ができなくなって発覚するのがそれなのです。

発達障害はその障害程度が重度の人から軽度の人がいるため、大学卒業程度までは気づかずにいる場合もあるのです。現在、何で大人の発達障害と言われる人が増加しているのか?

・発達障害者支援法が施行されて発達障害という概念が社会に浸透してきたことにより、仕事や人生がうまくいかない人が不調を訴えて病院に行った結果が発達障害だったという事例。
・発達障害という認知が社会に広まってきて、会社側・会社の産業医がそれを指摘する事例。
・そしてそもそも、昔の日本国内ならば1人で行える仕事や他人とのコミュニケーションを必要としなくても仕事ができていたのが、現在日本の1にコミュニケーション、2にコミュニケーションといったコミュニケーション社会になってしまい、1人の人間が「総合職」として幅広い裾野で仕事をこなすようになったため、発達障害者が目立ちやすくなってしまった事例。(壁に直面しやすくなった)

ここらへんかと私は思っています。

今後日本は1次産業や2次産業の仕事が減少してきて、ますます発達障害者と診断される人が増えると思います。現在、60歳くらいの人が若いころだった日本は「あの人はちょっと変だけど、一応仕事はしてくれるから、まぁいいか」だったはずですが。今の日本は【仕事で1つでもミスをすること、言葉使いや発話がおかしいこと、目を見て会話しないだけで排除する】傾向が強くなると思います。そして「私ができているのに、なぜお前はできないんだ!努力しろ!怠け病か?」と定型発達者が社会的障壁のある人を叩くわけです。

現在日本は発達障害者の特徴がマスコミや書籍により徐々に公になってきたので、会社に入ってから発達障害が判明する人がいるかもしれませんが。今後の日本企業の人事部は「発達障害者を最初から発見する方法」などを考え出していてコミュ障は採用活動のときから見抜かれて不採用になるかもしれません。かといって障害者手帳を取得して障害者雇用になってもごく一部の専門知識領域の仕事を除いて、出世や昇給の望みが薄い仕事に就かなければならなくなると予想します。2018年から精神障害者保健福祉手帳所持者の雇用義務化がはじまる予定ですが、どうなることやら。現在、公務員でさえ「身体障害者手帳所持者採用」はありますがそれ以外はありません。

日本で社会的障壁がある当事者は協力して生き残っていかないとならないかもしれません。1人よりも2人、結婚するというのも生き残る術かもしれません。東京都なら障害者夫婦なら都営住宅も入居確率が上がりますし。都営交通無料パスもあります。電車だけで何とか生活できる東京は住みやすいかもしれません。もちろん結婚して子どもを産んでもいいと思います。社会的障壁のある人間は淘汰されればいいなんて思っている人もごく一部には存在するわけですから負けてはいけないと思います。障害者年金も生活保護・生活保護差額受給もフル活用でサバイバルすべきかと思います。

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