2014年12月6日土曜日

ヨミドクター 「吃音のリスクマネジメント」(菊池良和著)

著者は吃音きつおん者で、かつ吃音を専門とする耳鼻咽喉科医。吃音を完全に治す方法はないが、うまくつきあえるようにと、診療を続けている。

 うまくつきあうために欠かせないのは、家庭や学校、社会で直面しやすいリスクへの備えだ。うまく対処できないと、話す意欲を失い対人恐怖症につながるなどのおそれがある。

 本書では、幼児期のお遊戯会の発表での配慮や、祖父母の過剰な心配への対処法から、就職活動の乗り越え方まで、計29のリスクとその備えについてQ&A方式で解説した。

 巻末には、幼稚園や保育園、学校の先生に向け、吃音とは何かや、先生ができることをまとめた文書も収録した。吃音に悩む親や、相談を受けた医療従事者が学校に理解を求める際に活用できる。(学苑社 1500円税別)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=109133&from=tb

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