2016年5月7日土曜日

【解説】ラヴソング第四話を吃音当事者が解説

ラヴソング【第二章スタート!物語は新展開へ】 #04
さくら(藤原さくら)がプロデビュー!?明らかになる神代(福山雅治)の過去!そして、空一(菅田将暉)がさくらにキス!


第三話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第三話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/04/blog-post_26.html



第四話ですが、第三話からのつながりがよくわかりません。
ライブハウスで、まだ歌いたかったさくらと、それをしなかった神代。
ライブハウスのトイレ?で泣くさくら。
空一と神代の友人達はどのように仲良くなったのか?(引越しを手伝うまでに親密になったのか)
などがよくわかりません。当初の台本の変更があったのかもしれません。

1.またもや女性の家に宿泊中の神代先生のシーン
このシーンはなぜ必要なんでしょうか…。
第二章ということで必要なんでしょうか…。
第一話でもいきなり女性と絡むシーンがありました。
これでチャンネルを変えて視聴率が下がったのではないかという感想もインターネット上に散見されます。それとも神代は大人の女性と交際しているという印象付けのためのシーンでしょうか?
医療従事者と患者の恋愛には致しません!というフジテレビの強い決意なら良いのですか…。

2.引越しをする神代
神代が引越しをします。
手伝う増村、星田、空一の3人。空一は神代の友人たちと仲良くなれたようですね。

3.夏希にお見合い結婚を進める父、雅季
夏希の部屋に父雅季がお見合い結婚の相手写真を持ってきます。
たまたま、男性の下着があったことで安心しますが―。
いや、これは神代(以下略)

4.引越し作業が終わった後にライブハウスSにて
引越し作業が終わったあとと思われるシーン。
夏希が神代に『パンティー』を返却するシーンが強烈です。
このようなノリ、友情が成立する皆、仲が良いのでしょう。
空一に対して、さくらとどうなのよ? というツッコミが増村からありますが―。

りょうが演じる水原がグリスターミュージックの人間として神代に接触してきます。


5.さくらと真美の自宅で空一と スカウトが来たぞー
空一がライブハウスSで、たまたま聞いてしまったことを急いで報告に来たわけですね。
グリスターミュージックから、さくら宛にスカウトが!!!!と。
この3人は本当に仲が良いですね。ほっこりしますね。

しかし、このシーンで重要部分は夏希と神代は交際していないという事実です。
さくら、真美、空一だと大人の友情というのがまだわからないという設定のようです。
真美がさくらに、まだチャンスあるんじゃない??とちょっかいをだしています。

6.ある日のビッグモービル社 昼休み時間
ビッグモービルの休み時間に廊下で神代がさくらに話しかけます。
(しかし、不思議に思うことがあります。第三話でさくらはライブをしたあとにもう一曲歌えなくて、お手洗いに駆け込んで泣いていたのですが、あれは神代を信用できなくなったという意味ではなかったのでしょうか?何らかの不和があったのかと思いましたが…)

屋上で神代がグリスターミュージックからのスカウトについてさくらに説明をします。
先方がさくらに会ってみたいということを聞いてぜひその機会がほしいといいます。


7.空一の怪しいバイト
空一が綺麗なお姉さん、渡辺に紹介されたバイトをしているシーンです。
後でこのバイトでさくらの足を引っ張ることになるなんて…

8.グリスターミュージック水原とファーストコンタクト
水原、神代、さくらの3人でどこかのホテル??で面談です。
このシーンでは、さくらが「本当に注文したいもの」を注文します。
最初は「同じもの(アイスティー)」と言ったのですが…
神代がチラリとさくらに視線を送ります。
それに気付いたさくらが、本当に注文したいものを注文します。
ミネラルウォーターのペリエを注文しましたね。

しかし、水原もさくらの話し方…。
吃音をとても怪訝…、不審に不思議に受け取っているように見えます。
その後、さくらのほうから吃音があります。と説明をします。
最初は神代がそれを説明しようと「あ、あのですね」と言葉を発しましたが、さくらが自分で説明しました。とても勇気のいることだと思いました。

「こ こ これは き き 吃音といって じじ 自分でも うまくコントロールできない。で でもでも びょ びょ 病気とかではなくて、あっ う う う 歌うときは大丈夫…なぜか大丈夫なんです」

神代がこのように付け加えます。
「なんでも初めてっていうのはは驚きますよね。とくに自分の知らないことだったりすると」


9.カフェラッテとカプチーノの違い
さくらは水原の顔色がとても気になっていたようです。
吃音のことを超ドン引きしていましたと言っています。
神代は確実に印象を残せたと言います。
さくら好印象ではなかったと落ち込んでいます。

カフェラッテとカプチーノの違い
神代はカプチーノをさくらに飲ませてみます(間接キッス!と驚いた視聴者もいるかも?)
さくらはカプチーノとカフェラッテはそんなに印象に残らないが、皆が購入しているよね―。と

10.グリスターミュージックで桑名に報告
水原は佐野さくらに会ってきたことを桑名に報告します。
桑名は児童養護施設や吃音よりも神代広平という名前に注目しています。
神代をすでに知っているようでした。


10.公園でゴミ箱シーン
かなり印象的なシーンです。
さくらの強いこだわりを見ることができます。これがさくらの良い部分なんでしょう。
根性があるということですね。
神代にも何度も何度もゴミ箱に投げさせます。

しかしこのシーン、神代がポロッと過去の自分の音楽活動について話していますね。


11.神代の新居に来るさくら さっきのゴミ入れ勝負の賞品は??
ちゃっかり神代の引越し先についてくるさくら。
神代からストリングワインダーとカポタスト、ギターに使う道具を貰っていきます。
でも、本当は神代の自宅に上がりたいという感じでした。

帰り際にタクシーで、神代はさくらに対して本気で音楽をやったほうがいいよと伝えます。

12.ライブハウスSに桑名がやってくる
佐野さくらの資料の中に神代という名前を見つけて驚いたとのこと。
桑名はさくらと神代の関係。「男女関係」があるのかどうかを確認に来たようです。

才能のある人の周囲には必ず足を引っ張る人がいる。と桑名が神代に伝えます。
神代は佐野さくらのことは、おまかせしますと返答します。

13.神代の過去 バンドの話
夏希のクリニックにて。
夏希がさくらに対して、私たちは昔バンドをしていたのよ。と過去の話をします。
しかし、神代に直接聞いたほうがいいかも?とあまり深い話にはなりませんでした。

ため息をつくのは、身体には良いこと。リラックスできることも知りました。

14.はい論破
ビッグモービルにて、滝川工場長が高橋に「はい論破」を教えているシーンです。
なかなかこのドラマはちょいちょい面白いことを入れてきますよね。
第一話でも押して開けるドアと引いてあけるドアがありました。

このドラマの木下ほうかさんは、悪党というか、嫌味な人ではないみたいですね。
寧ろ、吃音者に対する一般的価値観(吃音を治せ、じゃないとクビだぞなど)を持った人として出演しているようです。


15.さくらが面接のことを神代に話に
このシーンですでに神代は「呼ばれているのは、佐野さんだから」と1歩引いていますね。
そんなことを知らないさくらは、とても喜んでいるようです。

16.面接会場に行く予定が 空一が…
空一はバイト先の社長から借りた高級車でさくらをビッグモービルまで迎えに行きます。
全開は軽自動車だったのに……。
(空一はさくらからのメッセージをとても嬉しそうに見ていました。カッコイイところを見せたい!という気持ちも伝わってはきます)

忘れ物をしていしまいさくらを助手席に乗せたまま、バイト先に戻った空一はそこでバイト先が起こしたトラブルに巻き込まれます。空一もバイトとはいえそこの従業員であるからには仕方ないことですが。

結果的にこれが原因でさくらのグリスターミュージックとの面接は潰れます。


17.警察沙汰になったこと さくらの吃音は警察官に理解されないこと
さくらは、空一とそのバイト先のトラブルに巻き込まれ、関係者として事情聴取を受けています。
さてこれが吃音者あるあるでよくあることです。警察官に職務質問をされるときなどもそうです。
さくらはグリスターミュージックとの面接を無断欠席をすることになります。そのため一度電話だけでもしなければと必死です。



さくら「あ あの あの で で で 電話 か か か かけてもいい?」

警察官「いま?」

さくら「きゅ きゅ 急用で」

警察官「え?」

さくら「え あ あ あ い い 一瞬」

警察官「え、ダメだよ。こっちも事情を聞かせてもらわないと困るのよ」

さくら「えっ で でも…」

警察官「ちゃんと話してくれるかな? 酔ってるの?」


しかし警察官は「吃音」のことを知らないので、「この人お酒飲んで酔っている。それでろれつが回らないんだ」と心の中で思っているのです。今回ドラマでは「お酒」となっていますが、職務質問をされたときに「違法薬物の利用」を疑われた吃音者もいます。


毎日新聞社記事
http://mainichi.jp/articles/20160303/k00/00e/040/185000c
吃音カード
「私には言葉をスムーズに出せない障害が…」
埼玉の音響エンジニア ネット上で無料配布
 「私には、言葉をスムーズに出せない障害があります」。吃音(きつおん)を抱える埼玉県狭山市の音響エンジニア、青木瑞樹(みずき)さん(29)が、障害への理解を求める携帯用の「吃音カード」を作り、インターネット上で無料配布している。日常生活で言葉が出にくくなり、相手に説明できなくなった場面で提示するもので、「吃音は癖のように簡単に治せるものではなく、障害だと知ってほしい」と訴える。
 カードは横長でたたんで持ち歩いたり、カードホルダーで首から提げたりできる。「吃音症(どもり)」と明記し、「障害」だと示すために世界保健機関の国際疾病分類(ICD10)で吃音を意味する「F98・5」も載せた。「大変申し訳ありませんが、言葉が出ない場合も、急(せ)かさず待っていて頂けると幸いです」などと配慮を求めている。
 青木さんは小中学校時代にからかわれ、初対面で名前を言えなかったり、店で食べたいものより発音しやすいものを注文したりと、つらい思いをしてきた。
 「理解を広げるには何をすべきか」。吃音者がマイクに向かう「吃音ラジオ」を1年ほど前に始めた。同じ思いからカード作成のアイデアが生まれた。吃音を抱える東京都の男性(31)は、警察官の職務質問に言葉が出ず、薬物使用を疑われた経験から「カードは日常の場面で症状の説明に役に立ちそう」と評価する。カードのダウンロードはhttp://kitsuon.html.xdomain.jp/から。【遠藤大志】
18.警察の事情聴取の後、なんとか水原に電話をするさくらだが…
空一関係のトラブルが終わった後でしょう。
さくらは水原に電話をします。
しかし、水原は「せめて電話連絡だけでもくれればよかった。(今回の機会)もったいなかった」とさくらに告げます。


19.そんな大きな事件があったことは知らない神代がさくらに話しかけるシーン
翌日のビッグモービルです。
さくらは淡々と仕事をしています。そこに神代が「昨日どうだった?」と結果や内容を問いかけてきます。さくらは「た た ただ、 これ(吃音) ひどくて」と言って神代との会話を強制的に終えます。
神代はこれは何かあったに違いないとは受け取っています。

次のシーンで警察署から出てくる空一とそれに大激怒する真美が描かれます。
真美は空一がさくらのチャンスを潰したんだぞ。せっかくさくらが前に進めるチャンスだったのにと涙を浮かべながら怒ります。

空一は謝罪しようと思ったのか、さくらの住居の入り口で待っています。
でも、さくらは空一を怒らずに明るく振舞ますが…。

20.異変を感じ取った神代は単独でグリスターミュージックの桑名を訪問します
神代はなぜ、さくらが今回失敗したのかを確かめにグリスターミュージックを訪問します。
理由はさくらではありませんでした。空一が警察沙汰になったことを危惧していたことを告げます。
しかし同時に、そのさくらを支えようとする神代の行動を、過去の神代と春乃の事情を知っている桑名は徹底的に神代をこき下ろします。神代は静かに怒りをためていますが、大人らしく無言でその場から去ります。ここで、神代の大きな決断があるようです。

21.空一がさくらに謝罪するシーン
さくらの住居からの続きのシーンです。
さくらはテレビゲームをしています。
空一はさくらに謝り続け、さくらは空一は悪くないよというやり取りが続きます。
「おまえの夢を潰した」という空一。
さくらは空一が優しすぎるよ。そんな目で見ないでと返します。

そして、空一がさくらにキスをします。

22.大きな決断をした、何かに火がついた神代がライブハウスSへ
ライブハウスで神代は過去の春乃の映像をフラッシュバックします。
神代はいつにない真剣な眼差しです。
笹の「ビール飲む?」ということは耳に入っていないようです。


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