2016年5月15日日曜日

【義務化】障害のある子どもを小学校から高校まで一貫して支援、進学や就労につなげるため個別カルテ


2016年5月15日、朝日新聞の報道によると、文部科学省は障害のある子どもの小学校から高校まで一貫して支援できるように「個別カルテ(仮称)」を義務化する方針を固めたそうだ。

通常学級に通う比較的軽い障害や発達障害の子どもも対象で、2020年度以降に導入する
と書かれています。

これは吃音を含めて発達障害のある子どもと親御さんの選択肢が大幅に広がることになります。吃音の障害者認定反対派にとってはとても痛いニュースでしょうが、私はこれを大歓迎します。子どものときの、安心安全な環境は大切です。イジメや不登校になって勉強できる機会を損失するなんてことはないようにしてほしいですし。

高校まで義務化というのも強いですね。高校生となれば進学か就職か悩むところですし。この年齢あたりで障害者枠で働くか、一般枠で隠れて働くかなどの判断、障害者手帳を取得するかしないかの判断もするかもしれませんので重要です。


朝日新聞記事

 障害のある子どもを小学校から高校まで一貫して支援し、進学や就労につなげるため、文部科学省は進学先にも引き継げる「個別カルテ(仮称)」を作るよう、各校に義務づける方針を固めた。通常学級に通う比較的軽い障害や発達障害の子どもも対象で、2020年度以降に導入する。
 個別カルテには子どもの障害や健康の状況、保護者と本人の希望や目標などを書き込む。卒業後は進学先に渡し、これまでの子どもの状況を把握してもらう。
 いまの学習指導要領では、子どもの目標や支援内容についての「個別の教育支援計画」や、教科ごとの指導状況などを記す「個別の指導計画」を作るよう勧めているが、義務化はしていない。文科省の15年度の調査では、特に支援計画は該当者のいる公立小中の1割、公立高校の4割が作成していなかった。
 さらにこうした計画を中学や高校に引き継ぐかどうかは各校が独自に判断している。このため新しい学校が障害に応じた最適な指導方針を把握しきれていない恐れがあり、特に高校では適切な進路指導がしにくい状況にあると文科省はみている。
 個別カルテは、いまの支援計画と指導計画をもとに、小学校から高校まで引き継ぐことを前提とした書式を目指す。文科省は20~22年度に順次始まる小中高校の新学習指導要領での義務化を検討する。
 義務化は公立小中の特別支援学級の子ども(15年5月で約20万人)と、比較的軽い障害や発達障害で通常学級に在籍しながら一部の授業を別に受ける「通級指導」の子ども(同約9万人)を中心に考えている。高校については18年度から始まる通級指導の生徒らを対象とする見込み。私立校に広げるかは今後検討する。
 今月中にも政府の教育再生実行会議が提言する見通し。文科省はカルテの詳しい中身や、個人情報が漏れない仕組みを詰める。(高浜行人)

http://www.asahi.com/articles/ASJ4W44NXJ4WUTIL01Z.html

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