2016年10月21日金曜日

2016年10月21日読売新聞 くらし家庭に吃音の記事が掲載されました

読売新聞のくらし家庭欄に吃音の記事が掲載されました。
インターネット上には掲載が難しい記事なのかもしれません。

内容は東京都内の女性医師(38)の2人の5歳、3歳の娘に吃音があるという内容です。
国立障害者リハビリテーションセンターの坂田善政氏の吃音の解説があり。
子どもの吃音が気になる場合は言語聴覚士のいる病院にいってみましょうと書かれています。
しかし、病院に行くことによって【初診日問題】が未来永劫、死ぬまでその子どもについてまわるといったデメリットは書かれていません。親御さんも気軽に子どもの吃音で病院に行ってしまうと
デメリットが大きいことは知ってもらったほうがいいのですが…。
この点、一般に言われる発達障害児者、親御さん、当事者団体は初診日問題について知っていますので、よくよく考えて行動しますよね。

吃音業界と一般に言われる発達障害業界の親御さんや当事者団体の情報格差はまだまだなんだなと辟易します。

インタビューを受けた女性医師は医師であるから【初診日問題】についてはご存知のはずだと思いますが…。国立障害者リハビリテーションセンターの職員であればさまざまな障害者に接するので、初診日問題は周知の事実だとも思います。吃音や発達障害で気軽に病院に行く前に知ることがある!と情報発信をする医療従事者はいないのだろうか?と思います。発達障害を診る医師だとよく理解しているので、安易な受診はよく考えてという方もいますよね。

吃音業界も一般に言われる発達障害業界やその他の障害者と連携して協力して、初診日問題や年金格差について行動する、政治に要望するという日はいつかくるのでしょうか?

記事終盤は吃音があっても幸せな人はいる。政治家や俳優、アナウンサーになった人もいる。
という形で締めくくられています。

政治家や俳優、アナウンサーは椅子取りゲームの椅子がそもそも少ないので、全ての吃音の子ども、大人になっても吃音が治らない方に脳が成長してしまった吃音者には難しい記事でした。


※初診日問題とは
日本の法律上、どんな病院でもどんな科でも関係なく、ある障害や病気、疾病、について診断を受けた日、誤診であっても患者が症状を病院で訴えた日に医師が何らかの診断をすれば、初診日が一生その子どもについてまわります。

障害年金を受給しようと思っても厚生年金を支払う以前に初診日があれば、国民年金の場合障害年金は2級からスタートなので、吃音者の症状だと受け取れない可能性が高い。
しかし、大人になって厚生年金またはそれと同等の年金を支払っているときに初診日があれば、厚生年金などの場合は3級から障害年金があるので、全く同様の困り事があるAさん、Bさんがいても、1人は障害年金が貰えて、一方は貰えないという経済格差が生まれます。

その他にも、健康告知、健康診断が必要なサービスに加入できないというデメリットもあります。

2016年10月18日火曜日

吃音当事者の声を知ってほしい。10月22日国際吃音デー啓発イベント

LITALICO(りたりこ)発達ナビにて10月22日に東京で開催される吃音啓発の日が紹介されました。
一般に言われる発達障害児者の方に吃音が発達障害であると伝わる意味もあり、世の中の変化を感じます。


「吃音(きつおん)」についてご存知ですか?話そうとしても、声が詰まってしまったり、同じ音の繰り返しになってしまったりと、どもりが生じてコミュニケーションが難しくなる障害です。フジテレビのドラマ「ラブソング」でも吃音の女性が主役となり注目を浴びました。そんな中、10月22日の「国際吃音啓発の日」に合わせたイベントが、当事者団体によって開催されます。


https://h-navi.jp/column/article/35025862


申し込みはコチラ
http://www.kokuchpro.com/event/4f595ad52381a70fd33000e177d3565d/

2016年10月11日火曜日

吃音が出て来る映画2本『永い言い訳』 『あゝ、荒野』

吃音が取り上げられている映画を紹介します。(過去に紹介したかもしれません)


●映画 永い言い訳

2016年10月14日(金)ロードショー!妻が死んで、一滴も涙を流せない男の、ラブストーリー。原作・脚本・監督:西川美和 出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里

吃音のある学芸員の女性(山田真歩)とのこと。

http://nagai-iiwake.com/



●映画 あゝ、荒野 2017年公開予定

主演:菅田将暉 × ヤン・イクチュン × 原作:寺山修司

吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(ヤン・イクチュン)

ボクシングに挑戦するため、人生で初めて体を鍛えています。精神的な痛みを表現するような作品は今までやってきたけれど、男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたいです。ヤン・イクチュンさんとは既に何回かお会いしました。映像の中では目が怖くて、暴力的で、冷たくて、鋭くて、かっこいい。目が離せない。実際にお会いしてみると、チャーミングで、優しくて、一緒に食事をした時は、ギャグを言っていたりして、その愛おしいギャップにやられました。監督もやられているので、映画への想いなどの話も聞かせていただき、熱量と、視野の広さを感じました。いい意味で、怖くて、楽しみ。
岸監督は僕にとってのジュリエットです。「二重生活」でご一緒したのですが、ジュリエットに会うため、褒めてもらうため、頑張って、走り回ります。<br>命がけでこの作品に臨みます。

http://kouya-film.jp/