2016年11月18日金曜日

東京大学駒場祭にて吃音をテーマにした対話劇 11月27日

東京大学の駒場祭にて「東京大学スタタリング」という学生サークルが吃音をテーマに対話劇を披露する。

11月27日 東大駒場キャンパスの「駒場小空間」にて14:30から
詳細は東大スタタリング公式サイト
http://ut-stuttering.wixsite.com/start


このニュースで良いところは吃音当事者には「考え方の違い」があるということですね。これが毎日新聞の記事として報道されたことは大きな意味があります。
これはとても重要なことで、障害受容のできている吃音者とそうではない吃音者がいるということになります。

例えば、官民問わず、企業団体の人事部、障害者採用担当者は『よし、障害受容のできた。話の通じる、価値観の共有ができる、障害者手帳を持った吃音者なら一緒に働きたいな』と考えるからです。

吃音者は吃音は障害ではないから、障害者枠では働きたくないし、そもそも社会保障制度に含まれていることに腹が立つとか、恥であるという人も少なからず存在します。

しかし、雇用する側の本音「障害受容のできた、障害者手帳を持っている当事者なら採用したい」という部分のミスマッチが現在起きています。これは吃音に限らず、どのような場合にも当てはまることです。

吃音者同士の対話劇も大切です。
雇用する側と吃音者の対話も行われてほしいと思います。
吃音をカミングアウトして一般枠で就職活動をして、就職できなかった吃音者の死屍累々―。

実は雇用する側は『一般枠というのは雇用する側が100%想定した給与分の仕事をしてくれる人』という認識です。

『少しでも障害や病気によって100%想定された仕事をできないと告白するなら、障害者枠で応募してほしい』というのが本音です。しかし不採用通知というのは理由を開示しません。

『吃音があっても、障害者手帳を持っていなくても、合理的配慮をしてくれるはずだ』という吃音者の勘違いがあります。


これは発達障害業界では大きな問題です。
発達障害者の就労移行支援事業所では、一般枠で就職活動をする場合、絶対に『障害のことをカミングアウトしてはいけません』と、とても強く、重要なこととして教えますが、吃音業界はまだそれが知られていません。性善説として、吃音をカミングアウトすれば理解してくれるはずだと信じているのです。


吃音業界も発達障害やその他の障害者や病気の人と協力してこのような社会を変化させないといけないですが…。現時点のルールは残念ながらそうなっているので、臨機応変に対応するしかないでしょう…。






「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説

毎日新聞の記事
 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える学生のサークル「東京大学スタタリング」が27日、吃音をテーマにした対話劇「ことばがひらかれるとき」を、東大駒場キャンパス(東京都目黒区)で開かれる「駒場祭」で披露する。メンバーは「2016年の吃音者のリアルを描きたい」と意気込む。
<まんがで解説>吃音症って?
 物語は、吃音者の集まりに参加する人たちが障害観や支援のあり方について議論し、互いを認め合っていくという筋書き。物語は吃音の大学生「石橋」が例会を訪れる場面から始まる。「き、き、き、今日は、よ、よろしくお願いします」。劇中人物の多くは吃音者なので、つっかえても一向に平気だ。
 昨春発足したサークルの名前は、英語で「どもること」を意味するstuttering(スタタリング)からつけた。代表で、今回の脚本を書いた山田舜也さん(25)=同大大学院修士2年=は「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説。山田さんは「対話を通じて人間関係が変化する描写を心がけた。演劇を通じ、吃音者を取り巻く複雑な現実を社会に伝えたい」と話す。
 上演は27日午後2時半、東大駒場キャンパス内の「駒場小空間」で。【遠藤大志】
http://mainichi.jp/articles/20161116/k00/00e/040/223000c

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