2014年8月3日日曜日

ウェンデル・ジョンソンの吃音問題の立方体モデルに社会の「傘」や「屋根」をつけるとどうなるか?

 ウェンデル・ジョンソンというアメリカの研究者は、吃音問題を、立方体の体積で表す試みを行っています。この立方体は、次にあげる3辺の大きさをかけ合わせたものになります(図1)。

 X軸 : 吃音の言語症状

 Y軸 : Xに対する周囲の反応

 Z軸 : XやYに対する吃音がある人本人の反応




吃音ポータルサイト
金沢大学人間社会研究域学校教育学系 小林宏明氏のホームページより引用
http://www.kitsuon-portal.jp/adults




このウェンデルジョンソンの吃音に対する個人の捉え方のモデルは簡単に吃音者自身の悩みを的確に示していて見やすいモデルではある。

だが、私が思うところ。実はこの立方体の上に、大きな社会の「傘」または「屋根」を付け加えることができるのではないか?もしくはグレートマザーである「地球」の中に包み込まれているイメージでもよい。

その傘か屋根の大きさが大きければ大きいほど。
立方体よりも大きければ大きいほど、その立方体を包み込めば。
そもそも吃音者が吃音で悩むことがなくなるのではないか?
それは社会モデルなのではないか?

と私は思うわけである。

社会の側が吃音に対して理解をしており、目が悪い人が眼鏡をかけるように、「えっ?吃音。そうなんですか?で?」というくらい世の中で吃音の認知度が上がっていれば、吃音者個人が立方体のように何を困っているか?何で悩んでいるか?という概念自体が消え失せるのではないかと私は思うわけである。

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