2014年8月5日火曜日

厚生労働省に行政相談に行きました。要望書を手渡しました。

2014年8月5日、厚生労働省へ行政相談へ行ってきました。
要望書の内容はこれです。


吃音症が発達障害であることの周知徹底について、吃音者へのセーフティネット構築のためその他要望
要望書提出の理由。
現在、吃音者は社会からこぼれ落ちている谷間の障害者です。厚生労働省でも吃音者は身体障害者なのか?精神障害の発達障害者なのか?すら明確な定義がされていない状態です。どもることにより人生がうまくいかない人がいます。学校、職場、地域社会、基本的な社会生活。これらが困難な人がいます。成人しても引きこもり生活をしている人もいます。2013年には北海道で吃音者が職場のイジメにあい自殺してしまうという悲しいニュースも流れました。日本政府の厚生労働省による公的な社会福祉が必要です。障害者の権利に関する条約や障害者差別解消法が日本でも始まる今、何卒吃音者のためのセーフティネットを構築してください。
障害者の権利に関する条約、1 締約国は、障害に基づくいかなる差別もなしに、全ての障害者のあらゆる人権及び基本的自由を完全に実現することを確保し、及び促進することを約束する。このため、締約国は、次のことを約束する。
(a) この条約において認められる権利の実現のため、全ての適当な立法措置、行政措置その他の措置をとること。
(b) 障害者に対する差別となる既存の法律、規則、慣習及び慣行を修正し、又は廃止するための全ての適当な措置(立法を含む。)をとること。
この条約に基いて立法も含んで吃音者のセーフティネットを考えてください。

 今回の要望の件については項目ごと個別に回答を希望します。



1. 全国自治体へ厚生労働省発障0401008号の周知徹底
これは、項目通り0401008号を周知徹底してほしいのです。ウェブサイトや各自治体や教育庁に具体的に吃音以外の疾病名もICD10から個別に書き出してほしいのです。

2. 障害者の権利に関する条約による吃音者の統計調査
第三十一条 統計及び資料の収集の条約に基いて、日本の吃音者いっせい調査を行ってほしい。これをしないと吃音者が何をして生活しているかわからない。そしてどのような福祉が必要か理解するためにも必要である。

3. 未成年吃音者への福祉を小学校以降にも作ってほしい
現在、未成年吃音者は小学校までの「ことばときこえの教室」などしか福祉や通級指導がない。吃音は発達障害であるのだから、中学校や高校、大学まで援助が受けられるようにするべきである。文部科学省と協力して推進してほしい。

4. 吃音症を診断診察できる精神科医師を各都道府県に最低5人程度の配置
吃音症を診断診察ができる医師。精神保健福祉手帳や障害年金申請用書類が書ける医師を各都道府県に最低5人は確保してほしい。発達障害者として吃音症を診断診察できる医師と言語聴覚士が必要である。またエセ吃音者を防ぐことも重要である。

5. 吃音症を厚生労働省の新たな事務次官通知で吃音症のみであっても精神保健福祉手帳3級が取得できるように運用方法の変更
吃音症は吃音症のみだと、社会的障壁の少なさで障害者手帳が交付されないかもしれない。それを防ぐため、新たな事務次官通知により吃音者の場合は最低、精神保健福祉手帳3級が取得できるようにしてほしい。障害者雇用枠であれば仕事ができるはずの吃音者は多いはずである。

6. 吃音は障害なのか?病気なのか?厚生労働省の見解が知りたい
吃音は障害であるならば、吃音症を治そうとする訓練は不要であると考える。発話するための楽に発話するための援助訓練なら必要だが。治すこと前提の訓練は不要ではないか?

7. 政府広報オンラインの「発達障害ってなんだろう」に吃音症を具体的に掲載すること
政府広報オンラインに発障0401008号に書いてあるICD10の定める疾病名を全て個別に明記してほしい。そして吃音については、どのように接すればいいのか?理解すればいいのか?イラストを交えて啓発啓蒙してほしい。

8. なぜ吃音症が身体障害なのか?精神障害の発達障害となのか?厚生労働省の中で意思統一がないのか?
なぜ、現在、吃音症は厚生労働省では身体障害者と発達障害者の2つのものさしがあるのか疑問である。どちらか1つに統一すべきではないか?身体障害者であるというなら、身体障害者の音声言語障害の等級を2級3級4級として4級で吃音症を取り扱えばいいのではないか?

9. 障害者行政を取り仕切っている厚生労働省の担当課はどこなのか?
今後も吃音者の社会的地位向上のため、吃音者の情報を提供するために厚生労働省の障害者行政を取り仕切っている窓口と担当者を知りたい。


厚生労働省の職員の方は発達障害支援係の人が3名で対応してくれました。


回答としては、吃音者は発達障害者であると回答を頂きました。根拠はICD10に準拠するとのこと。
また、吃音者が発達障害者であることをもっと社会に啓発啓蒙していくことは重要であると言われました。

今後、特別支援教育の全日本特別支援教育研究連盟?などで改めて啓発啓蒙していくとのこと。
全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会(ぜんなんげんきょう)についてはご存じないようです。

吃音者が身体障害者か発達障害者かについては重度の人は身体のほうがいいかもしれない。
過去の流れがあるから、身体障害を取得する人もいるだろうし、それに適合しない人は発達障害者のほうで精神保健福祉手帳を取得するだろうとのこと。

吃音症を診断診察する医師がいないことも問題であると回答を頂きました。これについては国立障害者リハビリテーションセンターとも話し合いをもち、成人吃音外来耳鼻科で吃音症の診断がつけばすぐに精神科医に紹介状を書けるようになったらいいねと言われました。

吃音者の生活実態調査も検討するとこのことでした。

吃音症単体で精神保健福祉手帳3級は厳しいかもしれないとも言われました。(ただしその他の発達障害が併発ならとくに変化ないだろうとのこと。)
事務次官通知も難しいので、現在、すべての障害者が障害者手帳がなくても障害者雇用や福祉が受けられるような仕組みができないか考えているそうです。

政府広報オンラインについては内閣府が管理しているので、すぐには変えることはできないそうです。



まず、本当に厚生労働省で対応してくれた発達障害支援係の3名の職員さんに心より感謝致します。吃音者がこんなに困っていることを伝えに来てくれたのは、あなたがはじめてですと言われました。私は発達障害者特性、蛮勇とADHDなので厚生労働省に直接訪れてよかったと思います。今後吃音者に対する、日本政府による公的なセーフティネットが推進されることを切に願います。




以上

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