2014年8月11日月曜日

なぜ吃音者は当事者同士で対立するのか?障害者はかわいそうな存在なのか?

2016年9月10日更新部分追記部分
2016年8月17日、毎日新聞社が吃音を一面トップで報道しました。
吃音で差別を受けたこと、困っていることなどが報道されました。
アンケートに答えた人たちの勇気と気持ちに感謝します。
そしてそれを記事にした毎日新聞社と記者に感謝します。

しかし残念なことに、吃音の障害者認定絶対反対派は、毎日新聞社やアンケートに答えた吃音者を痛烈に糾弾しています。とくに某ブログでは子どもたちに障害はかわいそうだと感じる感性を価値観を育んでいます。障害者は可哀想だから。吃音者は可哀想な人じゃない。障害者よりも難病の人よりもいろいろな社会的障壁がある人よりも優れているということでしょうか?これこそが悲劇でしょう。吃音で成功している人もいる。そうではない人もいる。であるならば社会保障を利用して何が悪いのでしょうか?成功している吃音者がそうではない吃音者の幸福を一緒に考えてくれるのでしょうか?

吃音の障害者認定反対派にはよく考えるべきことがあります。
『自分たちが可哀想といわれることが嫌だ。障害者ではない』という価値観、主義主張を持つように成長してしまった。幼少期からの環境、母親父親の教育、学校の環境、障害はかわいそうだと思うようになってしまったその道程を振り返るべきだと思います。そうすればそもそも問題は障害はかわいそうだと感じる価値観や主義主張を自分たちの生まれ育った環境だということがわかると思います。

下のような言葉を子どもに思考させる状態にするなんて、本当に悲しいことです。成功している人はそれで良い。そうでない人はいろいろな武器、選択肢があってなぜいけないのでしょう。障害がかわいそうだと思うなら、他の障害者や社会的障壁のある人と協力して、そもそもその価値観が心に芽生えるようになってしまった社会を変えていこうと考えないのでしょうか?思考停止なのか?吃音より大変な人、下には下がいるから私たちは幸せとでも悦に入っているのでしょうか?かわいそうな人々と同列なんて嫌だと思っているならとても深刻な状態です。

・ここに「発達障害」と書いてあるけれど、僕たちは、発達障害なのか。障
害は、かわいそうという感じがする。どもりを障害とは思わないでほしい。
僕がほかの人に自分のどもりについて言うときには、どもりのことを障害
や病気だとは言わない。吃音で悩んでいる人、苦しい人にとっては、吃
音は障害だというのはありがたいのかもしれないけれど、「吃音を障害と認識することが大事だ」というのは、どうかと思う。
2016年9月10日更新部分追記部分



吃音者のイメージと言えば、吃音症のWikipediaにさえ書かれてしまうほど、吃音者当事者間の考え方の違いがあります。

・吃音者であることを誇りに思え、堂々と吃れ。吃音者として生きなさい。
・吃音を少しでも改善、寛解させたい。訓練や服薬など治療法をさがす。
・私がこの方法で治ったのだからお前も治る!
・私が社会人として仕事しているのだから、結婚して子どももいるから、お前もできる!
・私ができることはお前も全部できる!(かといって私の職場に来なさい!とは言わない)
・吃音者にも他の社会的障壁のある障害者や難病者のように日本政府による公的な社会福祉がほしい。

といったように、吃音者の生育歴、生まれ育った環境によって色々な変化あるのです。
これは他の社会的障壁がある当事者間もあることなのでしょうか?



■そして、もう一つとんでもない吃音者の思想があります。
・病気と言われるのは恥ずかしい
・かわいそうな障害者になりたくない
・日本政府による公的な福祉の世話になりたくない。それは恥だ。
・障害者手帳はいらない
・「かわいそうな存在」、「弱い存在」として、同情や、特別の配慮をして欲しくない


という一部の吃音者のメンツとプライドのために、今現在、ひきこもっている吃音当事者、もう自殺を考えている吃音当事者の「生きたい!!」という気持ちを希望を絶とうとする吃音者がいるのです。なぜ困っている当事者が当事者自身と親御さんが選択できる世の中にしようと思わないのでしょうか?

きっと一部の吃音者達は、その他の社会的障壁がある人をみると、心のなかで差別しているのでしょうね。と私は考えてしまうのです。

かわいそうな存在、がんばらないといけない存在、いわゆる健常者を感動させるために社会的障壁がある人が存在しているわけではないのに…。


吃音以外の社会的障壁を持っている全ての人達へ。
こんな考えをもっているのは一部の吃音者です。
障害者は可哀想とか、公的な福祉を受ける対象になるのは恥だ。

一部の吃音者にこんな人達がいるほうが私自身が恥ずかしいです。
本当に申し訳なく思います。ごめんなさい。




吃音は障害です。
小児期発症流暢症(吃音)/小児期発症流暢障害(吃音) (Childhood-Onset Fluency Disorder (Stuttering))
DSM-5による吃音の分類
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/dsm-5.html

ICD-10にも明記されています。
5 F00-F99 精神および行動の障害
http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/icd10/F00-F99.html

どうしても吃音は病気じゃない障害者じゃないと主張するのであれば
WHO(世界保健機関)と米国精神医学会(APA)に抗議しましょう。
運動を起こすのです!!

★関連記事
なぜ吃音者は当事者同士で対立するのか?協力できないのか?

http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/10/blog-post_33.html

◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

◆吃音者や吃音当事者の家族にはレイシスト(差別主義者)がいる? 吃音を病気や障害と認められない人々の実態とは? そのワケ

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